片づけや掃除をしても、気分がスッキリしない、落ち着かず集中できない、行き詰まり感がある。それはエナジーが空間で停滞しているからかもしれません。空間を定期的に浄化してあげることで、不要なエナジーを解放して新しい変化を招き入れ、風通しのよい環境を整えることができます。ご自身やご家族のエナジーケアの一環として日々の生活に取り入れてみましょう。

目次
I. 空間の浄化は大切です
①人と空間は互いに影響し合う
②磁場の乱れは健康を害する
③「引き寄せの法則」発動
II. 聖なる煙の魔法で浄化する
I. 空間の浄化は大切
空間のエナジーとは
目には見えませんが、空間にはあらゆるエナジーがあります。
たとえば・・・
土地・建物が持つエナジー
物とそれが置いてある場所のエナジー
人が意識的/無意識的に放つ思考・感情のエナジー
異界(霊界/天使界)の存在、通路(霊道)、出入り口のエナジー
カビの胞子、ほこりといった空中の浮遊物、太陽光線や電波のエナジー

人は、ある空間に足を踏み入れた瞬間、空間のエナジーの周波数、つまり波動を総合的に場の雰囲気として感じ取ることが多いでしょう。
ちなみに、これはクレアセンシェンス(透感覚)という超感覚的知覚(ESP)です。自分にとって安全かそうでないかをエナジーの振動数で捉える能力はすべての人に備わっているので、意識を向けてみると空間の波動の違いに気づくことも増えていきます。
関連記事:『#7 (身体的に)感じるクレアセンシェンス』
空間の浄化が必要な理由
自分にとって望ましくないエナジーは放出し、望ましいエナジーを取り入れる。
空気の入れ換えと同じような理由で、空間も浄化してあげるといいでしょう。空間にネガティブなエナジーが停滞していると、心身の健康に影響を及ぼすことが多いからです。
その理由について、3つ見ていきましょう。
①人と空間は互いに影響し合う
人にエナジーフィールド(エナジーを吸収・交流・放出している電磁場)があるように、土地や建物にもエナジーフィールドがあり、固有のエナジーパターンを作り出しています。そして、それは呼吸しているかのように、常に一定ではなく変化し続けています。
関連記事:『エナジーフィールドについて知ろう』

そこに住んでいる、あるいはそこで働く人たちのエナジーを土地や建物は交流・吸収するからです。反対に、土地や建物が放出するエナジーが人に影響することもあります。人と土地・建物を、磁力のあるエナジーフィールド同士の接触として捉えてみると、互いに影響し合って当然なのかもしれません。たとえば、職場に一歩足を踏み入れた瞬間に、自分もそこで働く人たちの集合的なメンタリティに感化されるといったことはあるでしょう。
空間において、自然に浄化されていくエナジーもあれば、留まってしまうエナジーもあります。停滞しがちになるエナジーは、繰り返されるパターンが原因であることも多いです。
家庭内不和が続くお家では、怒り、憎しみ、悲しみといった重たい感情が空間に留まることがあります。そのエナジーは、人に影響を与えます。たとえば、両親が前日言い争いをしたリビングに入っただけで、子どもがイライラや情緒不安定になることはあるでしょう。

ひとりで住んでいても、日頃から自分を否定したり、責めたり、落ち込んだりする傾向があれば、そのエナジーが空間を占め、その部屋にいるだけで、自分の悪いところを探し始めたり、気が重くなったり、訳もなく悲しくなったりすることもあるでしょう。
つまり、人が放つエナジーが空間のエナジーに影響するだけではなく、空間を占めるエナジーがそこにいる人に影響を与えうるということです。自宅のエナジーフィールドは特に、自分や同居するご家族のエナジーフィールドの延長として、定期的に浄化する必要があるものとして捉えておくといいでしょう。
②磁場の乱れは健康を害する
土地の磁場の乱れは健康との深い関わりがあります。私たちは地球のエナジーフィールド(電磁場)で生活していますが、その状態は場所によって大きく異なります。何らかの理由で磁場に乱れが生じたままで生活を続けると、病気を発症させるだけではなく、治療の効果まで半減させることがドイツやイギリスの研究によってわかっています。

リチャード・ガーバー医学博士は著書『バイブレーショナル・メディスン』において、異常なエナジーフィールドのなかで生活すると、正常な状態では時計回りの極性をもつ血液が反時計回りになる傾向があることに着目し、がん患者のほとんどが反時計回りの血液極性をもつことを発見した研究に言及しています。
磁場に乱れが生じるのは、霊的な理由によることもあります。敷地内もしくは近所に、異界への入り口や地縛霊などがいることで、人や動物の心身の不調が続くケースを何度も見てきました。地理的・物理的な理由で磁場が乱れるときと違い、浄化すれば正常に戻ることが多いですが、磁場が乱れているところで生活し続けることは危険だと実感しています。
③「引き寄せの法則」発動
同じような波動を持つエナジーは互いに引き合うので、最初は取るに足らない低い周波数のエナジーが、何かをきっかけに突然強大なものになることもあります。

たとえば、元々あまり波動の高くない土地に立っている家があります。そこに住む一家は、普段は平和に過ごしていたものの、人生の変化が多くなったときに家庭内の不和が増えていきました。すると、低い波動が集まり始め、やがて強い地縛霊が住み着くようになり、その地域一帯の波動も下がっていきました。心身の不調はそこに住むご家族だけではなく、やがてご近所にも波及し始めました。
他にも、何百年も前から敷地内に未成仏霊がいて、他の霊を呼び寄せ磁場が狂い、そこにお住まいの方ががんを煩うといったケースもありました。
このように、不調和が不調和を呼ぶといったことはあります。ヒーリングで対処できますが、不調和が大きくなる前に対処できるとベストでしょう。
繰り返しますが、家のエナジーフィールドは、そこに住んでいる人のエナジーフィールドの延長なので、家よりも、そこに住んでいる人のエナジーを先にヒーリングする必要がある場合もあります。人が何らかの理由で低い波動のものを引きつけていることもあるからです。
お住まいをこれまで一度も浄化したことがなく、不調和を感じる方は、お家/敷地全体の浄化と保護のヒーリングを受けることをお勧めします。知らない間に、妖怪が家の中にいたり、異界への入り口ができていたり、外出先から自宅に霊などを連れ帰ってくることもあります。必ずしも悪さをするわけではありませんが、長居されて良いことはないので、浄化は早いほうがいいでしょう。
animiscentのセッションでも承っております。お家/敷地の内側にご自身やご家族以外の存在やエナジーがないか確認のうえ、必要があれば浄化して、お住まいのエナジーフィールド全体にプロテクションや結界を張り、お家を外側からの望ましくないエナジーから防御したりそれを跳ね返したりする設定を行います。いい状態になるとお家に精霊が来てくれることもあります。
空間の浄化をしたほうがいいとき
次のようなときは、空間の浄化をしてみるとよいでしょう。

倦怠感を感じ無気力で、行き詰まり感がある
落ち着かず集中できない
同じような思考パターン・感情・行動を繰り返す
欲求や情熱が薄れている
病気予防、病中・病後
言い争いや衝突のあと
眠れない、悪夢を見る
入居の直前/直後
家の中で物音がする、電化製品が故障しやすい、避けたい場所がある
来客前後
他者や物事に対する執着を手放したい
課題解決の糸口を見つけたい
変化を歓迎したい
精霊や高い波動のスピリットを招き入れたい
自分の空間を安全に保護したい
瞑想・勉強・仕事前に整えたい
厄介なものでなければ、ご自身でも、簡単に空間を浄化することができます。
次にその方法をご紹介しましょう。
II. 聖なる煙の魔法で浄化する
今回ご紹介するのは、空間を煙で浄化する方法です。
植物と相性のいい方には抜群に効果を発揮します。
※音叉を用いて空間のエナジーを調える方法もありますが、それについては『#2 聴くクレアオーディエンス』の『クレアオーディエンスを使う人に向いている癒しかた』をご覧ください。
スマッジング
植物や樹脂を燻して出す煙によって、エナジーの振動を高めてネガティブエナジーを浄化し、病気の予防、心身の癒し、魂の解放を促すという手法は、古代エジプトの時代に行われていたそうです。
他の多くの文化においても、立ち昇る煙は天まで昇ると考えられ、精神世界と、そして神聖な源とのより深いつながりをもたらすものとして、スピリチュアルな儀式に使われてきました。
その中から、ネイティブアメリカンのシャーマンによって伝統的に行なわれているスマッジングという方法をご紹介します。
必要なものと手順
ホワイトセージなど、お好みの植物、木片、樹脂を
アバロンシェル(アワビの殻)もしくは陶器に置き
マッチなどで火を点け、炎を消して、煙を出し
鳥の羽根や手で風を送り、停滞したエナジーを煙と共に立ち昇らせる
上記を明確な意図(例「不要なエナジーを手放します」)を持って行う
窓を開けて空気を入れ換える

順番としては、まず自分の体全体を浄化してから、家や車などの空間を浄化するとよいでしょう。スマッジングを終えてから窓を開けるのが理想ですが、火災警報器などが鳴る恐れがある場合は、窓を開けて行いましょう。
クリスタルやよく身に着けるもの、家具なども煙で浄化することができます。
頂きものを自宅に置くときも、浄化してからが良いでしょう。
残った灰は、土に還しましょう。
アバロンシェルの表面はとても美しい色をしていますが、光があたると青と緑の色だけを反射させる構造色という特殊なつくりとなっています。そこを保護するために、天然の砂、海塩、灰などを入れておいてもよいでしょう。
植物を束にしてスマッジバンドルを作る場合は、アバロンシェルを残り火と灰の受け皿にします。必要な浄化が終わったら、火を吹き消すのではなくアバロンシェルに置いた砂や海塩に押しつけて消します。