チャクラは生体にとって重要なエナジーセンター。整える方法は様々ありますが、五大元素(地・水・火・風・空)の観点からチャクラを捉えてみると、ご自身でメンテナンスしやすくなるかもしれません。心身の健康と幸福感のために、まずは「自分を知る」ことから始めてみましょう。今回は第1チャクラと地のエレメントについてまとめてみました。
目次
別名
場所
バランスが取れているときの色
テーマ
心理学的関係
生理学的関係
身体の関連部位・臓器・器官
調和(安定)しているとき
不調和(過剰)のとき
不調和なときに生じやすい症状・疾患
第1チャクラのエナジーが過剰/地のエレメントに支配されているとき
第1チャクラのエナジーが不足/地のエレメントが欠如しているとき
五大元素と人の身体
『チベッタン・ヒーリング―古代ボン教・五大元素の教え』によると、人も地球もあらゆる事象も、五大元素(地・水・火・風・空)とその相互作用によって成り立ち、そのバランスこそが調和、健康、人生の深い喜び、悟りに通じるといいます。
人の身体では、
肉は「地」
血と体液は「水」
新陳代謝の熱と物理的・化学的エナジーは「火」
息、酸素、その他の気体は「風」
身体の外のスペース、身体の内部のスペース、そして意識は「空」
に対応すると言われています。
五大元素は、私たちの感情、気質、性格、思考パターン、身体のタイプ、病気とも関連し、私たちが苦しんだり、病気になったりするのもそのバランスの乱れが原因と考えられています。
人は誰もが五大元素(地・水・火・風・空)のユニークなあらわれとして生まれてくるため、それぞれが持って生まれたカルマによって何かしらのアンバランスがあり、完全にバランスが取れた状態で生まれてくるとしたら悟りを開いた仏陀のみ、なんだそうです。
自分がどの元素に支配されやすく、どの元素が不足しやすいか、その傾向を知り、バランスを取る意識をしていくことで、内的調和を取り戻すことができるかもしれません。どの元素も自分の内側にもともとあるもの。そこに意識を向けて、活用してみましょう。
五大元素とチャクラ
人には、ある特定の元素に支配されているときに、その反対の元素を補強するというような、調和に向かおうとする自然な衝動がありますが、自らの心の声を無視して他のことを優先したり、無意識のうちに変化に抵抗したりと、性格や習慣によってアンバランスが強化されることがあります。その固定化してしまったアンバランスが、チャクラの不調和やブロックとなり、エナジー循環の滞りにつながるとも考えられます。
そうであれば、自分のなかの五大元素のバランスを意識して保とうとすることによって、チャクラも調和に向かい、全体的なエナジーが整うという見方があっても良さそうです。五大元素は自然のなかにあるので、気がついたときに取り入れやすいメリットがあります。
体のなかで同じ位置にあり同じ意味を示唆する五大元素とチャクラを結びつけてみると、五大元素の地・水・火・風・空は、順に、第1チャクラ~第5チャクラに対応しています。
第6・第7チャクラは、第5チャクラまでが開発されていないと活性化されにくく、逆に、第5チャクラまである程度の調和が保たれていればそれらは自然に開いていくものとも言えるのかもしれません。
主要7つのチャクラのうち、どこかでブロック(詰まり)が生じれば、そこから上へはエナジーが流れにくくなります。まずは肝心要の第1チャクラから見ていきましょう。
第1チャクラは『地』: 地球とつながり、物質界にしっかりとした基礎を築く
別名
ルートチャクラ、根チャクラ、ベースチャクラ、基底チャクラ、尾骨チャクラ
場所
尾骨、会陰
バランスが取れているときの色
赤
エナジーの質
生命力、創造性
テーマ
生きる意思、進化させる力、安心・安全・安定、地に足をつける
心理学的関係
生存、攻撃、自己防衛など、物質界を生き抜いていくための本能的な能力
生理学的関係
物質的身体の生命力を調整
副腎髄質からのアドレナリン様物質の分泌 精子や卵子の形成といった性腺の生殖機能
身体の関連部位・臓器・器官
脊椎、筋骨格系、皮膚、髪、血液、体温、排泄器官(直腸、肛門、尿道)、腎臓、膀胱、脂肪細胞、腰、下肢など
第1チャクラ/地のエレメントが心身にもたらす性質
調和(安定)しているとき
落ち着き、自信、安心・安定感、謙虚、高い集中力・記憶力、精力的、揺るがない決意、継続的な努力、責任感、自立、良質な睡眠、適正体重、健康的な食事、排泄
不調和(過剰)のとき
気分が重い、眠い、鈍い、だるい、ぼーっとして怠惰、動くことができない、頭が重い、思考力の低下、想像力・創造性の欠如、無感覚・無感動、気が滅入る、投げやり、妄想的になりすべてに対して防衛的、融通が利かない、頑固、生真面目、四角四面、新しいものや変化を容易に受け入れない、約束にいつも遅れる(もしくは時間に細かいかのどちらか)
不調和(不足)のとき
怖れ、不安、気弱、人見知り、自信がない、人間関係や仕事で心がぐらつく、不安定、自覚していない恐れ、何事も中途半端、不満が多い、現実からの逃避、依存、集中力の欠如、心ここにあらずの状態、イライラしやすい、落ち着きがない、どこにいても何をしていても居心地の悪さがつきまとい、安心して落ち着いていられる場を常に捜しまわる、本来の自分・生きる目的を見失う、周りの世界から切り離されたような孤立した感覚
不調和なときに生じやすい症状・疾患
便秘/下痢、痔核、直腸の裂傷、大腸炎、直腸がん、血液・骨疾患、貧血、強い疲労感、月経困難症、無気力、めまい、血行不良、足が冷たい、偏頭痛、脳血管障害、見当識障害、副腎機能に関連する疾患(心疾患、ストレス、不安)、関節炎、腰痛、足首・膝の問題、脚の痙攣、よく転ぶ/階段から落ちる、皮膚疾患、傷の治りが遅い、体重過多/不足、肥満、食欲不振、ギャンブルなどの依存症・中毒、お金など物質への執着、うつ、頻尿、膀胱炎、高血圧/低血圧、腎臓結石、前立腺がん、座骨神経痛
『バイブレーショナル・メディスン:いのちを癒すエネルギー医学の全体像』の著者リチャード・ガーバー医学博士によると、特に大腸や直腸、肛門括約筋の疾患は、不要な老廃物は完全に排出されなければ体内に毒素が蓄積していくことを示唆していると言います。便秘は古いものを排出できない状態、下痢は、怖れなどのために、ものごとをきちんと消化せずに捨ててしまう状態を反映しており、慢性化している状態は、古すぎて現実離れした思考パターンを繰り返しているとも言えそうです。
第1チャクラの不調和が慢性化するとブロックが生じ、第2~第7チャクラにかけてエナジーの流れが滞ります。自覚症状があってご自身で改善できないときは、ヒーリングセッションでご相談ください。
第1チャクラ/地のエレメントを調和させるには
第1チャクラのエナジーが過剰/地のエレメントに支配されているとき
食事を軽くして疲れないようにする。 (食べ過ぎると地のエレメントが強くなり、眠気に襲われます。)
風のエレメントと火のエレメントを取り入れ、活力を呼び込む。 <風の取り入れかた> 風を感じる場所に行ってゆっくりと呼吸し、その変幻自在な自由さ、順応性、すばやさを意識的に身体に取り込む。 <火の取り入れかた> 日当たりのよい場所や暖炉などの熱源のそばでくつろぎ(もしくはそのイメージをして)、ぬくもりとよろこびをもたらす火の質で身体の内部が満たされるよう意識する。
第1チャクラのエナジーが不足/地のエレメントが欠如しているとき
家庭、仕事、人間関係といった外的要素を自分にとって安心・安全・安定なものにすることで、内側もその性質が育まれる。
集中力を高める、継続的に何か好きなことをやり通す努力をすることで、心身の落ち着きや粘り強さを養う。
根菜類を食べ、刺激物は避ける。
ウォーキングやダンスなど、足を大地につける運動で足のチャクラを活性化する。
裸足になって、アスファルトやコンクリート、人工デッキなどではなく、芝生や浜辺、土など、大地が呼吸している自然の地面を歩く、座る、寝そべる。
田畑を耕す、植物を育てる、陶芸をする、泥んこ遊びをするなど、土に触れる。 クレイパックもオススメ!(関連記事『クレイのデトックス作用とエナジー』)
「今ここ」を生き、地球の中心とつながるグラウンディングをする。 『自分とそして万物とのつながりを深めるヒント』の「今ここを生きる」をご参照ください。突発的な出来事が起きて動揺したときにグラウンディングすると、パニックに陥らず、冷静さを取り戻して、今できる最善のことができるようになります。
地球とつながるのは宇宙とつながるための第一歩
生きとし生けるものは地球の中心とつながりそこからエナジーを吸収しています。地に足を着けていなければ地球からエナジーをもらうことができず、心が不安定になるだけではなく、疲れやすく病気になりやすいと言われています。土に直接触れることができなくても、いつでもどこでも土とつながることはできます。心がぐらつきそうになったときは、意識して大地とつながりバランスを取り戻しましょう。
出典: 五大元素と地の元素について 『チベッタン・ヒーリング―古代ボン教・五大元素の教え』 テンジン・ワンギェル・リンポチェ著
第1チャクラとチャクラの機能障害について
リチャード・ガーバー医学博士著
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