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エナジーを奪う人たち

ほんの少しの間、同じ空間に居ただけ、電話で話しただけ、メッセージのやり取りをしただけなのに、なぜかひどい疲労感を覚えたことは誰しもあるでしょう。そんなとき、相手が吸血鬼や蛭のようにあなたのエナジーを奪っていることがあります。獲物としてロックオンされると、しばらく連絡を取っていないにもかかわらず、物理的距離を超えてあなたのエナジーを盗みにやってくることも。もちろん、あなたが無意識に誰かから奪い取っていることもあります。奪い奪われることを避けるために、詳しく知って健全なギブアンドテイクにつなげていきましょう。

 

目次


はじめに:エナジー交換はフェアではないことも


奪う側

支配して奪うエナジーヴァンパイア

エナジーヴァンパイアのタイプ

エナジーヴァンパイアによく見られる態度・行動

エナジーヴァンパイアの心理

エナジーヴァンパイアのエナジーリーディング

チャクラの不調和

エナジーフィールドの欠陥

エナジーヴァンパイアは癒せるのか


奪われる側

エナジーを奪われやすい人

エナジーを奪われないための対策


おわりに:エナジーヴァンパイアも愛すべき魂である

 

はじめに:エナジー交換はフェアではないことも


人は、誰か/何かと交流するとき、常にエナジーを交換しています。与え受け取るものは、常にフェアであるとは限りません。実際には、どちらか一方が消耗したように感じることが多いでしょう。

誰かと会ったり話したりした後に気分が良くなった場合はポジティブなエナジーを受け取っていますが、気分が悪くなった場合は、相手からネガティブなエナジーを受け取ったか、あるいは、相手にあなたのエナジーを与えた、もしくは奪われたと考えられます。


本来は、自分が与えたいものを与え、受け取りたいものを受け取っていきたいものですが、不要なものを受け取ったり、与えることを許可していないはずなのに奪われたりすることがあります。エナジーを奪っていく人たちは存在するのです。


奪う側と奪われる側、それぞれ見ていきましょう。


支配して奪うエナジーヴァンパイア


エナジーを奪う人たちは、サイキックフックとして相手からエナジーを吸い取るため、エナジーヴァンパイア(吸血鬼)と呼ばれています。(サイキックフックについては、ブログ記事『サイキックアタック/フックの正体』をお読みください。)


奪うエナジーは、生命力が目的とは限りません。人気、才能、能力など、相手が持つポジティブな資質を奪ってやろうとやってくることもあります。実際にはそれを奪うことなどできないわけですが、相手の自尊心や自己信頼感を奪い、精神的に支配することで、結果的に気力や生命力も奪っていきます

家庭、学校、職場など、あらゆる人間関係にエナジーヴァンパイアはいます。直接会って交流しているかどうかにかかわらず、相手が自分に、自分が相手に、強い感情を意識/無意識に抱いていることが原因ですから、その思念は物理的距離を簡単に超えます。エナジーコードと呼ばれるものを他者につなぎ、遠隔でエナジーを盗んでいきます。


エナジーヴァンパイアのタイプ


誰もがエナジーを奪う人になり得ますが、一般的には、次のようなタイプが多いでしょう。

  • ナルシシスト 自己陶酔していて、いかに自分が優れているかを誇示したがり、尊大な態度を取る

  • テイカー 与え受け取るという行為において、自分の利益ばかり優先し、相手から取れるだけ取ろうとする 関連記事:『風の時代のギブアンドテイク』

  • マウントを取る人 自分を誇示して、明示的/暗示的に人を見下し、何かと人より優位に立ちたがる

  • コントロール・フリーク(仕切りたがり屋) 自分が関わる人や状況をすべて管理・支配しようとする

  • 嫉妬深い人 常に自分が一番でありたい、相手の関心を自分に向けておきたいという強い欲求に駆られて行動する

  • ドラマ・クイーン(同情を集めたがる人) 自分は「悲劇のヒロイン」「被害者」であるとドラマティックにアピールする

自らに身体・精神症状があるように装ったり、症状を作り出したりして同情や関心を集めるミュンヒハウゼン症候群や、同様のことを子どもに行う、代理ミュンヒハウゼン症候群と呼ばれる作為症(虚偽性障害)も、同情してくれる人に対してエナジーヴァンパイアになり得るでしょう。


また、”Dodging Energy Vampires”の著者クリスティアン・ノースラップ医学博士によると、エナジーヴァンパイアの特徴は、10種類あるといわれているパーソナリティ障害のうち、Bグループに当てはまる傾向があるといいます。

  • 反社会性パーソナリティ障害: 目的のためには手段を選ばず、罪の意識なく、人を操り犠牲にする

  • 境界性パーソナリティ障害: 見捨てられることへの強い怖れから、人間関係、セルフイメージ、気分、行動の変動が著しく、失望させられたと感じたときは、浪費、過食、物質乱用、無謀運転、自殺の素振り、自傷行為など自己破壊的で衝動的な行動を取り、他者に対しては批判的な言葉を浴びせるなど攻撃的になる

  • 演技性パーソナリティ障害: 常に注目を浴びていたいがために、自分を誘惑的/挑発的に表現する行動に出る

  • 自己愛性パーソナリティ障害: 傲慢/横柄で共感性に欠け、自分が特別であると過大評価し、賞賛されたい欲求が強く、失敗する可能性のある状況を避ける

パーソナリティ障害は「自己像(セルフイメージ)と他者やストレスに対する反応のパターンに、それぞれ特徴的な問題がみられる」といいます。(出典:MSDマニュアル家庭版『パーソナリティ障害の概要』)


実際に診断されていなくても、上記の特徴に近い人はいるでしょう。

診断される人とそうでない人の差は、人間なら誰しも持っている怖れや欲求が強いかどうかの違いでしかないのかもしれません。



エナジーヴァンパイアによく見られる態度・行動


わかりやすくするためにタイプ分けしてみましたが、エナジーヴァンパイアに対するイメージは何となくできてきたでしょうか。共通点は、自己中心的で、人を操り支配する傾向があることでしょう。悪意がないこともありますが、実際に自分がどういう感情・態度で相手に接しているか、何をしているかはわかってやっています。そこには常に目的があるからです。特徴的な態度・行動を隠すのが上手なエナジーヴァンパイアもいますが、何度か接しているとよく見られる傾向が現れてきます。

  1. 常に自分の利益になるように打算が働く

  2. 相手を下げて自分が優越感を味わえるようにする

  3. 他者への配慮に欠け、平気で人を利用し、人の時間・労力・親切心を奪う

  4. 自分にとって相手に利用価値があるかどうかによって態度を変える。下に見る相手に対しては横柄で傲慢、取り入ろうとする相手に対しては過剰に称賛する

  5. 自慢話/不幸話が多く、人の関心、同情、承認、称賛を得るために周囲を操作する

  6. 人とは違うと自分を特別視したがる。外見/能力/社会的ステータスなどにこだわり、それらを得ようと必死で欲深い

  7. 物や人の所有欲が強く、物事や相手をコントロールしようとする

  8. 困ったときだけ連絡してきて、自分の話を一方的にする。相談は関心や同情を引くことが目的で、自ら現状を変えようという意識はない

  9. 言い訳が多い。人からのアドバイスに対して「でも」と返し続け、素直に学ぼうとする謙虚さに欠ける

  10. 自己中心的な視点になりがちで、相手から見て自分がどう見えるかなどの想像力に欠け、自分を客観視できない

  11. 自分を省みず、自らの言葉や行動に責任を取らない

  12. 不足感が強く、不平不満が多い。「足るを知る」とは無縁で、今あるものに感謝できない

  13. 自分はいつも誰か/何かの被害者であるという他責思考

  14. 人にしてもらうことが当たり前で、自ら与えるという意識に欠ける

  15. 「良いことがあったら自分のおかげ、悪いことがあったら人のせい」と都合良く解釈し、「おかげさまで」という概念はない

  16. 他力本願で、人に幸せにしてもらいたいと思っている

傾向を知ると、意外と周りにこういう人多いなと思った方もいるでしょう。ご自身で思い当たるところがあるかも・・・と素直に思われた方はブラボー!自ら変わっていくチャンスを手に入れたといっていいでしょう。


エナジーヴァンパイアの心理


エナジーヴァンパイアという名称が名称なので、どれだけのものかと構えてしまいそうになりますが、中身は本当にどこにでもいる普通の人です。社会的に成功を収めていたり、人気者で人から信頼されていたり、あるいは家庭的であったり、一見「いい人」がエナジーヴァンパイアであることも多いです。意図的に奪いに来ることもありますが、本人は無自覚のことが多いです。


では、エナジーヴァンパイアと呼ばれる人たちのそういった態度・行動の裏にはどんな心理が隠されているのでしょうか。様々なケースがありますが、傾向として見ていきましょう。


1.自尊心が脆い


自尊心を自力で保つことができず、他者の評価に依存します。常に、人からよく思われている、認められていると思えないと不安になります。能力があるように見える人、評価されているように見える人、幸せそうに見える人など、無意識であっても誰かに対して羨望や嫉妬の感情を抱く傾向が強いです。

2.劣等感が強い


強い劣等感を抱きながらそれを抑圧し、虚勢を張ります。名の知れた人・組織とのコネを誇示する、ブランド品や高級品を持つ、自分の知識をひけらかすなどで、自分を大きく見せようとします。年収、学歴・経歴、所有物といったもので人を値踏みしがちで、分かりやすい「勝ち」にこだわります。何事も優劣や勝ち負けで見る傾向があり、競争心が強いです。

3.自己否定感が強い


完璧主義のこともありますが、自分に足りないものに意識がいくため、自己否定感が強く、否定されることへの強い怖れを抱きます。弱い部分を人に見せようとはしません。失敗する可能性があることを避けようとするのも、自己否定感をこれ以上膨らませることは耐えられないから。ナルシシストは自己愛が強いイメージがありますが、本当の意味で自分のことは愛していません。

4.無価値感が強い


心の奥底では自分のことを価値がない人間だと思っているため、空虚感や不安感でいっぱいです。でもその自覚も、そこと向き合う勇気もなく、何とか回避しようとします。運動、仕事、ゲームなど、自分と向き合わずに済むことに多く時間を費やしがち。自分以外の世話ばかりする場合も、自分は役に立っていると思うことで無価値感を埋めようとしているからです。スケジュールが予定で埋め尽くされている方が安心する傾向にあります。


5.依存心が強い


人、物、お金、会社・組織、地位・権力、仕事、恋愛など、どれを対象とするかは人それぞれですが、これらに対する依存心が強い傾向にあります。自分で自分を満たすことができないため、自分の外側にあるもので自己充足感や満足感を得ようとするからです。依存しているわりにはその対象を心からは信用していません。また、宗教、占い、スピリチュアルを一助とするのではなく、それがあらゆるすべてを何とかしてくれると盲信するのも、自分自身の力を信頼できずに依存している状態です。


6.被害者意識が強い


育った環境や社会に対して恨みのようなものを抱えていて、それを自分のハンディキャップとして言い訳にしたり自己憐憫の道具として使ったりする人もいます。過去の出来事にとらわれる一方で、現状を本気で自ら変えようという意志は本人にはあまり見られません。それがなくなると言い訳できなくなるからです。

自分を大きく見せようとしても、あえて小さく見せようとしても、中身は空っぽ。エナジーヴァンパイアには、自分の中心に軸というものがありません。外側の表面的なことに振り回されてブレやすく、本質的なことを捉えることはできないから、常に不安で不安定とも言えるでしょう。自分軸があるように振る舞うこともありますが、エナジーヴァンパイアは人が持っている光を盗み、それを使って自分に光があるように見せているだけなのです。


エナジーヴァンパイアのエナジーリーディング


エナジーヴァンパイアは、実は気力・生命力といったエナジーが枯渇状態。それでも元気でいられるのは、他人からエナジーを奪っているからです。枯渇を生み出す原因は、本人のチャクラとエナジーフィールドのいずれか、または両方が本来のベストな状態で機能していないことにあります。エナジーを他人から供給している間は元気でいられることもありますが、外から供給していても内側の不調和自体を修復できるわけではないため、いずれ病気を発症していくことが多いでしょう。


チャクラの不調和


これまで見てきた中では、人からエナジーを奪う人は、すべてのチャクラが中心からズレていたり、第1チャクラ(会陰)から第5チャクラ(喉)までのいくつかが不調和になっていたりすることが多いです。

関連記事:『7つのチャクラと健康の関係』


それぞれのテーマです。

第1チャクラは:地球とつながり、物質界にしっかりとした基礎を築く

第2チャクラは:生きている喜びを外との関わりのなかで見出し、エナジーを循環させる

第3チャクラは:個性を発揮し、自分で自分の人生の舵を取る

第4チャクラは:自分を含めすべてに無条件の愛を与え受け取る

第5チャクラは:抑圧を解き、真の自分を表現する