7大チャクラの最後、頭頂にある第7チャクラ。五大元素と絡めてご紹介するのはここまでとなりますが、実は第7の先は、第8、第9・・・と続いていきます。第7は扉。扉を開けた先にあるのは?
五大元素と人の身体の成り立ち、五大元素とチャクラの関係については、『五大元素とつながる―地の第1チャクラ』をご参照ください。
第1チャクラは『地』:地球とつながり、物質界にしっかりとした基礎を築く
第2チャクラは『水』:生きている喜びを外との関わりのなかで見出し、エナジーを循環させる
第3チャクラは『火』:個性を発揮し、自分で自分の人生の舵を取る
第4チャクラは『風』:自分を含めすべてに無条件の愛を与え受け取る
第5チャクラは『空』:抑圧を解き、真の自分を表現する
第6チャクラは『光』:内なる意識によって外界は変わることに気づく
第7チャクラは「扉」、スピリチュアルな世界への入り口とも言われています。扉が開くとスピリチュアルなエナジーをより多く吸収できるようになり、第1チャクラの地球からのエナジーに加えて、宇宙からのエナジーを受け取り循環させるという全体的なエナジーシステムが向上します。
目次
別名
場所
バランスが取れているときの色
テーマ
心理学的関係
生理学的関係
身体の関連部位・臓器・器官
調和(安定)しているとき
不調和(過剰)なとき
不調和(不足)なとき
不調和なときに生じやすい症状・疾患
第7チャクラのエナジーが過剰なとき
第7チャクラのエナジーが不足しているとき
第7チャクラは『扉』:エゴを超越し、すべてに一体性・全体性・完全性を見る
別名
クラウンチャクラ、冠チャクラ
場所
頭頂部
バランスが取れているときの色
紫
エナジーの質
高次の精神、霊的探求
テーマ
高次のエナジーとの同調、「神※」「根源」「創造主」を知る・つながる、自己の神性を理解する、多次元的視野
※人は「神」についてさまざまな捉え方をしますが、第7チャクラが適度に活性化されると、あらゆる宗教に類似点や共通点を見出すことができるようになります。優越感や自己顕示欲といった自分を特別視したい欲求や自我(エゴ)が消失していくと、ものの見方が排他的、独善的ではなくなっていくからでしょう。
心理学的関係
心の深奥の探求、人生の意味をさぐる宗教的/霊的探求、進化する意識体としての自らの起源の内的探求
生理学的関係
中枢神経系、大脳皮質、松果体
身体の関連部位・臓器・器官
大脳皮質
第7チャクラが心身にもたらす性質
調和(安定)しているとき
ハイアーセルフ(高次の自己)との強いつながり、霊的な可能性を広げる、霊的に成長できる、左脳と右脳が同期しやすい、人生の意味や進化する意識体としての自らの起源など心の奥を探求する、進むべき方向性を見出すことができる、充実感がある、つらい状況に陥ったときに魂の教訓を学べる、人生の全体像が見えてくる、心が開いている、安穏、人生に感謝することができる、バランスが取れている、思いやり、自己受容、エゴに支配されない
不調和(過剰)なとき
自己否定、自己破壊的、攻撃的、ホルモンバランスの崩れ、過度な共感、混乱、錯乱、ひとつの考えに固執しそれが頭から離れない、流入してくる知識に圧倒される、現実的な事柄からの逃避、過眠症/不眠症
不調和(不足)なとき
誰かの支配を受け入れる、むやみに権力に従う、不満すら感じない、「神」に見捨てられた、「神」などいないという思いを抱く、皮肉、無関心、退屈、憂鬱、物質主義的、貪欲
不調和なときに生じやすい症状・疾患
精神神経疾患、頭痛、神経症、統合失調症、痴呆症、抑うつ、絶望感、てんかん
第7チャクラを調和させるには
第7チャクラのエナジーが過剰なとき
現実的なことをする。第1チャクラ「地」のバランスを取るためにグラウンディングする。
『五大元素とつながる―地の第1チャクラ』の記事や『自分とそして万物とのつながりを深めるヒント』の「今ここを生きる」をご参照ください。
第7チャクラのエナジーが不足しているとき
瞑想する。自分のエゴ的な欲求、知性、思考、感情、肉体を鎮めていき、スペースを作る。浮かんでは消えていくイメージをただ眺める。
自分の内側の五大元素(地・水・火・風・空)の状態を見直す。ひとつのエレメントにとらわれず、たとえば火が強いときは、風を取り入れると火があおられて燃え上がるから水と親しむようにするなど、全体的なバランスを取り、変容させていく。
落ちこんでいるとき、憂鬱なとき、気力がないとき、明晰さや覚醒感に欠け、気が散って混乱しているようなとき、頭頂チャクラにエナジーを集める
①息を吸いこんだあと、口を閉じて鼻をつまんでふさぎ、ゆっくり空気を出していく。
②頭頂部に意識を集中させ、生じた圧力でチャクラが開くイメージをする。
③変化があったらその感覚を保ちながら、呼吸を自然に戻し、意識が無限に開いていくのを感じる。
出典:『チベッタン・ヒーリング―古代ボン教・五大元素の教え』 テンジン・ワンギェル リンポチェ著
第7チャクラと第1チャクラの深い関係
第7チャクラを完全に開くには、身体性・精神性・霊性のバランスが不可欠。物質界における欲や密度の濃いエナジーを持つ感情をある程度は手放していないと霊性を受け入れる余地はなく、反対に、霊的探求が面白くなりすぎて、肉体や感情を置き去りにすると自分や周りの世界から分離されてしまいがちになります。
第7チャクラと第1チャクラは連結していると言われています。
地球のエナジーが第1チャクラから、宇宙のエナジーが第7チャクラから入ると、第1チャクラのテーマである三次元の「地上における自己」に第7チャクラから流入する多次元の「高次の意志」が融合するイメージです。
ハイアーセルフ(高次の自己)などが直観を通して私たちを導き、エゴフリーな「本来の自分」が第1チャクラの性質である生命力や創造性を地上で発揮できるようにしてくれるのかもしれません。
高次の意志を受け入れること。それは、自分を生きているというより、自分の魂を生きている感じかもしれません。
一体性(Oneness)と全体性(Wholeness)の宇宙
第6チャクラまで活性化されると、人間という経験をしている意識体としての自分に目覚め、自らの使命や存在理由を知りたいと思い始めるかもしれません。そこで待っているのが第7チャクラの扉。きっとこの先には自分が生涯探し求めていた答えがきっとある!そう思っている人は少なくないでしょう。扉を開くとすべてを超えた領域があります。
それは無です。「えっ、何もないの?」と思われるかもしれませんが、二元論をベースとしたすべての「有無」の対立を超えた、すべてを包含する無は、そもそも形がなくてとらえどころのないものをとらえようとすることを一切しない境地といえます。
扉を開ける頃には、そういった使命や存在理由、生きる目的を探求するということがほぼなくなっているでしょう。それは、自己探求している間に自分や自分の魂の性質を知って自然とそれらに沿った生き方をし始め、生きる目的や使命感などが重要でなくなるからかもしれません。
寄せては返すひとつの波が、どんな状態であっても常に海の一部であったことに波自身が気づくことが悟りであると言われるように、個々の体験はしているものの自分やすべての存在がすでにひとつの大いなる意識の一部であることを知り、気負ったりもがいたりする必要などどこにもないという心の安らぎを感じられるでしょう。
無(Nothingness)と存在(Beingness)の完全性
宇宙は無から生まれました。そこには物質も、空間も、時間もなく、エナジーだけが量りしれないほど満ちています。ただ、そこに存在している状態。そのNothingness(無いこと)の精神的な領域とBeingness(存ること)の物質的な領域はひとつの不可分な全体です。このため、第7チャクラは第1チャクラと密接に関わっているといわれています。この地球上で、過去でも未来でもなく、今この瞬間を、何者でもなく、ただ、在るがままを、完全に生きる。
そのためには、自分や世界を二元論で片づけず、それを超えて「あるがままで完全な世界で生きる、あるがままの完全な人間」として、そのまままるごと受け止めていくことが大切です。
『チベッタン・ヒーリング―古代ボン教・五大元素の教え』テンジン・ワンギェル リンポチェ氏は、「世界とそこに住む生きものたちがそのままで完全であることをいつの日にか悟るまで、世界の不完全さもまた人生のごく自然のあり方として、何かしらの働きかけができる材料として受け入れることができるなら、それは有益なことだ」と言います。
「しかし、現実世界のあり方に背を向けてしまうなら、自分自身にも背を向けていることになる。世界に心を開き、あるがままを受け入れれば、自らのなかに内在するより深い次元にまで心を開くことになる」とも。
世界のありようは、心のありよう。無がすべてを包含するように、世界も自分も完全なものとして受容することによって、見えてくる景色が一変します。
まずは、今の自分を知ること。自分のなかの五大元素、チャクラ、エナジーとどう関わっていけばいいかを知る。自分の取り扱いに熟達してくれば、自分の魂の性質や根源が見えてきます。
メインチャクラは全部で22?!
今回は7つのチャクラを五大元素の性質と合わせてご紹介しました。この7つのチャクラは私たちが知覚しやすい3次元の世界にありますが、このほかにアウターチャクラといって、4次元に第8~15、5次元に第16~22のメインチャクラがあるとも言われています。
次元が違う話なんて気が遠くなりそうですが、4次元や5次元からエナジーを完全に受け取るには、3次元の7つのチャクラが活性化されている必要があります。まずは7つから整えていきましょう!
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