細菌、ウイルス、真菌(カビ)、寄生虫にも、意識があります。それらに感染しやすいとき、あるいは症状が長引くとき、それは免疫力が低下しているからだけではなく、それらを引き寄せる思考パターンを抱いているからかもしれません。感染症を、そのことに気づくきっかけとしていけたなら、心身ともに健全で健康的に、そしてより生きやすくなっていくかもしれません。
目次
I. 病気を引き寄せるマインドセット
生体が抱く感覚・感情・思考は、身体の健康に影響を与えます。
特に、繰り返し抱く感覚・感情・思考は、外部の刺激に対してどのように反応するかという指令を身体中の細胞に送り続け、身体がその通りに反応します。
身体に送るメッセージを変えれば、身体の反応も変わる。
そんな観点から、この記事を読み進めていただければと思います。
まずは、病気を引き寄せるマインドセットを3つ、ご紹介します。
①病気や死に対する、恐れ
いつも「病気にかかるのではないか」と心配している。あらゆる細菌/ウイルス/真菌/寄生虫などを脅威とみなして、頻繁に洗浄、除菌や抗菌をする。そんな人は、病気や死に対して強い恐れを抱いています。
必要以上の恐れは、病気にかかりやすい状態を引き起こします。「○○にかからないように」と思うあまり、そこに意識を向けてしまうことによって、そのエナジーを引き寄せやすくなるからです。また、過度の恐れはエナジーを枯渇させ、免疫力を低下させることにもなります。
インド政府は、新型コロナウイルスの予防として、ホメオパシーのレメディのひとつArsenicum Album30cを、3日間にわたり1日1回、空腹時に服用することを推奨しました。
このアーセニカムは、病気や死に対する恐れが強いときに処方されるレメディでもあります。感染症の予防にはまず、恐れを手放すことが有効であると、波動医学的にも示唆されています。
②外因を悪者とし、敵視する
細菌/ウイルス/真菌/寄生虫を、体内から駆逐さえすれば問題が解決されるという考えは、悪いものは自分の外側にあるという、原因を自分以外に見出す考えがベースにあります。でも、たとえば体内のpHバランスが最適であれば、症状を引き起こさない菌もウイルスもあるのです。
症状を引き起こす原因が自分の内側にもある可能性を探り、病原菌を引き寄せる思考パターンやエナジーの滞りがあることに気づき対処していかない限り、病原菌を薬で死滅させたとしても、また同じような問題を繰り返します。
③健康に生きることを、自分に許可しない
人は、無意識のうちに病気を利用しているときもあります。自ら積極的に病気にかかろうとしたり、本心から治ろうとしないことで、病気の状態を自ら招きます。
自分が病気になることで、家族を団結させようとする
病気であることにより、人の関心を集め、愛を得ようとする
病気を、本来向き合うべき自分の問題を避けるための言い訳にする
病気を、自分を罰するための手段とする
病気でいることで、学びを得ようとしている
どこかしら不調があることが、自分にとっては「正常」であると認識していることもあるでしょう。
より健康となっていくためには、
必要以上に病気や死に対して怖れを抱くことなく
自分の外側ではなくて内側に原因がある可能性を探っていく
自分の人生に自ら責任を取る生き方をしていく、それが自分には可能であると信じていくことが必要かもしれません。
II. 感染症と思考パターン
細菌、ウイルス、真菌(カビ)、寄生虫にも、意識があります。それらに感染しやすいとき、あるいは症状が長引くとき、それは免疫力が低下しているからだけではなく、それらを引き寄せる思考パターンを抱いているからかもしれません。
繰り返し抱く感情・思考のエナジーは結晶化し、それが低い周波数であれば、同じように低い周波数の微生物を引き寄せます。そう考えると、感染症は「ここに不要なものが溜まっているよ」とあなたの注意を向けるためのサインでもあるのです。
感染症を、気づきのきっかけとしていけたなら、心身ともに健全で健康的に、そしてより生きやすくなっていくでしょう。
主な感染症
まず、細菌、ウイルス、真菌(カビ)、寄生虫による感染症にはどのようなものがあるか見てみましょう。
細菌による感染症 |
細菌性髄膜炎・ニキビ・外耳炎・中耳炎・虫歯・溶連菌/連鎖球菌感染症・百日咳・結核・マイコプラズマ肺炎・レジオネラ症・破傷風・敗血症・ピロリ菌感染症・食中毒・サルモネラ症・腸管出血性大腸菌感染症・膀胱/尿路感染症・膣炎・クラミジア感染症・梅毒・ライム病など |
ウイルスによる感染症 |
ウイルス性脳炎・風邪・インフルエンザ・コロナ・はしか・風疹・水疱瘡・おたふく風邪・ベル麻痺(顔面神経麻痺)・肝炎・口唇/性器ヘルペス・子宮頸がん・帯状疱疹・いぼ・エイズ・デング熱など |
真菌による感染症 |
白癬(水虫・たむし)、カンジダ症、リーキーガット症候群など |
寄生虫による感染症 |
条虫症、蠕虫症、線虫症、疥癬(ダニ)、アニサキス症、トキソプラズマ症、トリコモナス症、シラミ症、脱毛症など |
このほか、結膜炎や副鼻腔炎といったアレルギー以外の感染症も、何が原因となっているかによって細菌性/ウイルス性/真菌性と名称がつきます。自分がかかりやすい疾患や慢性の疾患が、このうちどれかによるものが多いのか、すべてなのか、傾向をつかみましょう。
たとえば、誤って唇や頬の内側を噛んでしまったとき。日を追うごとにその傷が癒えていく人もいれば、ズキズキと痛みを伴った口内炎となり、リンパ腺が腫れて治癒が長引く人もいるでしょう。後者の場合は、細菌による感染症にかかりやすい傾向があるかもしれません。
正義感と細菌
身体にとって有害となる細菌は、罪の意識に引きつけられる傾向があります。
「善と悪」や「罪と罰」といった正義感や批判精神、羞恥心が強い人ほど、「自分は罪深く、罰せられなければならない」「赦せない」という罪悪感や自己嫌悪を抱いています。
何か間違いを犯してしまっているように思うことからの罪悪感
人の役に立っていないという思いからの罪悪感
自分のために生きることができない罪悪感
好ましくないとされる習慣を続けてしまう罪悪感
自分の欲求に対する罪悪感
自分の身体や容姿についての罪悪感
自分の存在についての罪悪感
真実を隠していることからの罪悪感
人を傷つけたことからの罪悪感
自分を傷つけた人を赦せないことからの罪悪感
また、自分を批判し裁く傾向がある人は、程度に差こそあれ、他者に対しても厳しい目を向ける傾向があります。自分が傷つけられる前に相手を傷つけることで自分を守ろうとする、自分は正しい側にいると認識するために他者を批判的に見ることもあるでしょう。
「○○である」「○○でなければならない」という断定的な見方から、物事を思い通りにしようとする頑なな面も。もっとゆるく、自分や他者を裁かずに許容する、赦していくことが、課題かもしれません。
細菌による感染症があるときのメッセージ:
「あなたは悪くない(そして、誰も悪くない)、だから裁くことをやめよう」
優劣意識とウイルス
身体にとって有害となるウイルスは、価値の問題に引きつけられる傾向があります。
支配する者と支配される者、いずれかの立場から「優劣」にこだわるパワーゲームに参加している傾向があります。サイキックアタック/フックを他者に送りやすい、あるいは他者から受けやすい状態でもあります。
人が自分を操り、支配し、利用するのを許してしまう
周囲に簡単に影響され、ネガティブなエナジーに圧倒される
他者から批判・脅迫・攻撃されて、自分を拒絶・侵害・否定されたように感じる
世界は危険で、脅威や敵意に満ちているという見方をする
常に競争し、争わないといけない世界にいて、勝ち負けにこだわる
不当な扱いを受けたという被害者意識がある
欲しいものが奪われたような感覚がある
他者を犠牲にすることにより自分の価値を高めようとする
他者を侮辱することにより自分を大きく偉く見せようとする
どちらの立場であっても、深層心理の部分で、自分に価値を感じられないという思いが原因となることが多いようです。
自分は十分ではない
自分は取るに足りない、つまらない存在である
自分は虐げられなければならない
人生の恵みを受けるに値しない
自分は愛されない
自分を卑下する思考パターンは幼少期からのものであることが多く根深いため、ヒーリングセッションで癒していくことをオススメします。
優劣の意識から離れ、惨めな思いをせずに生きていくことは可能です。
そのためには、無条件に大切にされ、愛される価値が自分にはあるということ、自分の価値が賞賛や批判によって上がったり下がったりするものではなく不変であることなどを信じていくことが必要です。
それができるようになったら、他者に対してもそのような見方ができていくでしょう。自分も他者もリスペクトし、自他に心から感謝することが課題かもしれません。
ウイルスによる感染症があるときのメッセージ:
「魂は、どれも等しく、美しい、そんなふうに世界を眺めてみよう」
境界線と真菌/寄生虫
身体にとって有害となる真菌(カビ)/寄生虫は、境界線の問題に引きつけられる傾向があります。サイキックアタック/フックも受けやすい状態です。
他者との境界線がなく、他者に主導権を明け渡し、支配されるのを許す
他者が自分の才能、自尊心、生命力、財産などを奪うのを許す
自分の欲求ではなく、他者の欲求に応じる
愛や感謝を受け取ることはないのに、相手へ与えすぎる
毅然とした態度を取ることができず、NOと言えない
嫌な状況に陥れられたような感覚
家庭内で受け容れられていないという感覚
自他に非常に批判的で憤りを感じている
自分の責任について、他者を非難する
境界線を維持することができず、他者に搾取されることを許してしまい、自分の内側で憤りや恨みが溜まっている状態でもあります。憤りや恨みが強くなると真菌(カビ)を、圧倒されて無力感があると寄生虫を引きつけやすい傾向があるかもしれません。
自尊心の問題があり、自分は怒りを感じるに値しない、あるいは怒りの感情を持つことに罪悪感を感じる場合は、心の奥深くに怒りが溜まっていることに気がつかないことが多いでしょう。真菌(カビ)や寄生虫による症状に悩まされがちな方は、先ほど「優劣意識とウイルス」で述べた自分を卑下する思考パターンを癒すことが必要となっていきます。
境界線が曖昧だと、感覚や欲求が自分のものか他者のものかわからなくなることがあります。本来の自分の感覚を取り戻し、自分はすべてのポジティブなエナジーを無条件に受け取るに値すると認識し直し、受け取り上手になっていくことが課題かもしれません。
関連記事:『風の時代のギブアンドテイク』
常に不当に扱われているような感覚があり、屈辱感による怒りが溜まっているかも・・・という方は、ホメオパシーレメディのスタフィサグリアがオススメです。200cを一日一回、数日摂ってみましょう。摂ると、溜め込んだ怒りが噴出することがありますが、感情を外に出すことで病気にならずに済むかもしれません。
レメディの摂り方については、ホメオパシーのページをご参照ください。
真菌/寄生虫による感染症があるときのメッセージ:
「自分には人生を生き抜く力がある、自分の人生の主導権を取り戻そう」
自分を見つめなおすきっかけに
今回は、細菌、ウイルス、真菌/寄生虫、それぞれを引き寄せやすい思考癖と、感染症が伝えているかもしれないメッセージをご紹介しました。
細菌による感染症があるときのメッセージ: 「あなたは悪くない(そして、誰も悪くない)、だから裁くことをやめよう」
ウイルスによる感染症があるときのメッセージ: 「魂は、どれも等しく、美しい、そんなふうに世界を眺めてみよう」
真菌/寄生虫による感染症があるときのメッセージ: 「自分には人生を生き抜く力がある、自分の人生の主導権を取り戻そう」
生きていれば、誰もが遭遇する感染症。もちろん、ただ疲れていたり、サイキックアタック/フックを受けていたり、エナジーフィールドのアップデートでスピリチュアルデトックスだったり、女性の場合は生理前などホルモンバランスの変化で、免疫力が低下しただけのこともあるでしょう。
ただやはり、内側のバランスが整っているときは感染症にかかりにくいので、かかったときは、自分にとっては今はこれがテーマなのかもしれないと、生き方を見直してみるきっかけとしていただけたらと思います。
III. 自己治癒力や免疫力を高めるケア
もっと、愛を
身体に症状を引き起こしているのが細菌であれ、ウイルスであれ、真菌/寄生虫であれ、共通しているメッセージは、愛が足りていないということ。
特に、否定的な自己イメージは、胸のハートチャクラのエナジーの流れをブロックし、免疫抵抗力を左右する胸腺の機能を低下させると言われています。
ハートチャクラのテーマは、『自分を含めすべてに無条件の愛を与え受け取る』こと。自分と他者の両方に、無条件の愛を発揮していくと、ハートチャクラのエナジーも胸腺の機能も正常化し、自己治癒力や免疫力といった本来の自分が持つ力を発揮しやすくなるでしょう。
関連記事:『五大元素とつながる―風の第4チャクラ』
身体の反応を、サインとして受け取り、応える。
そのコミュニケーションをしていくことも、自分への愛です。
セルフケアとヒーリング
今回は、細菌、ウイルス、真菌/寄生虫と分けて、思考パターンの傾向を分類してみましたが、身体のどこの部位に症状が出るかによって、具体的な課題やテーマは異なるでしょう。
ご自身で調べたいときは、次の2冊をオススメします。
イナ・シガール著『体が伝える秘密の言葉』は、体の部位からも病名からもメッセージを探ることができます。今不調が起きている箇所から、無意識のうちに自分を制限している思考や感情に気づくことができるかもしれません。
ヴァイアナ・スタイバル著『シータヒーリング 病気と障害』は、180種類以上の病気と障害を網羅し、アファメーションとしても使える感覚・感情の呼び醒ましやサプリメントなど、有用なアプローチが掲載されています。
どちらの本も、身体的疾患のエナジー的原因を示唆していますので、セルフケアの一助として活用されてみてください。
もちろん、症状を繰り返す原因は、人によって様々です。いち早く特定して速やかに癒していきたいという方は、animiscentのセッションをご利用ください。
animiscentでは、不調の原因を具体的に探り、それが思考パターンであれば、より愛のあるものへと置き換えていくヒーリングを承っております。特に、自己価値にまつわる思考パターンは、幼少期からのものであることが多く、潜在意識の置き換えが必要となります。お気軽にご相談ください。
細胞にダメージを与えることなく、調和を取り戻す
ご参考までに、感染症のときにオススメのホメオパシーレメディをご紹介します。
ホメオパシーは、本来の自分のものではないエナジーが自分の中にあることに気づきを促しながら、細胞にダメージを与えず、そして血中にゴミを溜めることなく、菌やウイルスを中和してくれます。
今、特に感染症がない場合でも、Pyrogen(パイロジェン)200cをひとつ持っておくと便利です。あらゆる急性/慢性の細菌感染、化膿、敗血症に有効とされています。1日1回、症状が和らいできたら摂るのをやめて、自然治癒力に任せてみましょう。
レメディの摂り方については、ホメオパシーのページをご参照ください。
感染症であっても、基本の36種のレメディで対応することは可能です。
説明書は付属しないため、書籍『ホメオパシーin Japan―基本36レメディー』を参照しながらご利用ください。
次の表では、その36種以外のレメディで、感染症に有効なものを一部抜粋しリストしています。リストにないものは、ホメオパシーセンターや認定ホメオパスなどへお問い合わせください。Google検索で、症状名と「レメディ」と入れると、推奨されるホメオパシーレメディが見つかることもあります。
表内のレメディ名をクリックすると、Amazonまたは、ほめたまの購入ページへと飛びます。
レメディ名 | こんなときに |
水虫など皮膚の感染症 | |
ホメオパシー版抗生物質。感染症の疑いがあるとき | |
O157やノロウイルスなどの感染症による下痢 | |
あらゆる炎症に | |
トリコモナス、ヘルペスウイルス、カンジダ菌による生殖器の症状 | |
結核、髄膜炎 | |
カンジダなど、真菌による問題 | |
コロナ | |
水疱瘡、帯状疱疹、口唇・性器ヘルペス | |
インフルエンザ | |
おたふく風邪(流行性耳下腺炎) | |
溶連菌感染症、猩紅熱、飛蚊症、歯茎の炎症、副鼻腔炎、扁桃炎、扁桃周囲炎、反応性関節炎 | |
ブドウ球菌感染症、とびひ、蓄膿症、乳腺炎、心内膜炎、腎盂炎、脊椎炎、骨炎、骨髄炎、肺膿瘍、大動脈炎、静脈炎、神経根炎、脳膿瘍、急性前立腺炎 | |
破傷風 | |
水疱瘡、帯状疱疹、子宮頸がん | |
にきび、吹き出物、アクネ菌 |
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