本来の自分を生き始めるためにはまず「自分ではないもの」から自分を解放していく必要があります。その大半を占めているものが、自ら無意識に合意して受け入れてきた集合意識かもしれません。私たちは全体の一部でありながら、個々の意識を持っています。集合意識を過剰に取り込んでいるとき、個と集合体との境界がなくなり、個を見失います。集合体の一部としての自分と、個体としての自分、そのベストなバランスを取り戻すことで、もっと自由に、本来の自分らしく生きていくことができます。それは、自分らしく生きたいという魂の欲求と原動力を呼び醒まし、新たな現実を創造していくことでもあるのです。
この記事は、望む世界を創造するためのエナジーシフトにご興味のある方に向けたシリーズの第一弾。数回にわたってお送りする予定です。
自分の中の集合意識に気づいたら、どんないいことがある?
自分の本心がわかり、本来の自分を取り戻しやすくなる
エナジーを本来望む方向に効果的に使うことができる
精神的な安定感が増し、自分軸がぶれにくくなる
現実を望むほうへと自ら動かしていくことができる
はじめに
III. 集合意識からの目醒め
IV. 目醒めのその先へ
それ、本当にあなたのものですか?
あなたが
○○しなければならない、○○すべき、と
果たすべき義務や責任のように感じていること
○○でなければならない、と
それが求めるべき状態のように思っていること
○○してはならない、と
制限・制約を課していること
○○でありたい、○○が欲しい、○○を得たい、と
欲し、願っていること
○○は良いこと/悪いこと、と
正義や善悪を判断していること
○○は恥ずかしい、と
気まずさや引け目を感じること
○○することは当たり前、と
習慣化し、強要すること
○○することは罪深い、と
自分や誰かを赦せず、償いを必要とすること
○○は美しい、と
何を美と醜とするかの基準を持っていること
これらはすべて、本当はあなたのものではないかもしれません。
I. 集合意識と現実
集合意識で生きる世界
人類の集合意識には、思考、感情、願望、信念、価値観、美徳、文化的・社会的・倫理的規範、歴史、そして、神話や文学、映画などに見られる普遍的なテーマやシンボルが含まれるといわれています。
初めて目にしたはずの景色、初めて聴いたはずの音色、初めて触れたはずの感覚、初めて訪れたはずの場所などに、既視感や懐かしさ、「知っている」という感覚を覚える。特定のストーリーラインに共感や感動を覚える。時代や文化を超えて心に響く言葉や芸術がある。これらは、私たちが共有している意識によるものです。
人類には、国や文化、民族、性別、世代、地域、職場、家系・家族という単位で共有している意識もあれば、感情、価値観、信条、体験などを共有して結びついている意識もあるでしょう。集合体と集合意識は層になって無数に存在し、私たちはその細分化されたいくつもの集合意識とつながりながら、この世界を生きています。
集合意識が、現実を動かす
私たちの多くが共有する現実。それを動かしているのは、集合意識です。
集合意識とはすでにそこにあるもの、というよりは個人の意識が集まって同じものを共有したときに生まれます。そういった意味では常にその比重は変動していて、何を多くの人が共有するかによってどのような現実が創られるかも変わる、といえるでしょう。
多くの人が強固な物の見方や信念を持つと、それが全体に与える影響は多大なものとなり、「現実」となっていきます。一般的に同意された現実は、集合意識によるもの。社会運動、発明、トレンド、危機といった、時代を変える大きな出来事などが世界同時発生的に見られるのも、このためです。
自分の意識が不意に変わるとき、何かに突き動かされるような感覚があるとき、突然インスピレーションが降ってきたように感じたとき、それはまず先に集合意識に変化が訪れているからかもしれません。つまり、それはあなただけではなく、他の多くの人も体験していることかもしれないということです。
個人の意識が、集合意識を動かす
とはいえ、私たちは大きな集合意識によって動かされている駒でしかない、というわけではありません。ひとりひとりの意識が集まって集合意識を成すため、私たちそれぞれが何に意識の焦点を合わせるかによって、ダイナミクスが生まれるのです。
たったひとりの個人の意識が全体に影響を及ぼしうるのか、その規模を考えると途方に暮れるように感じるかもしれませんが、私たちは皆、深いところでつながっているということを考えると、波及していくという意味で、個々が持つ影響力は多大なものになり得るのです。
個々の意識が集まって集合意識を動かし、それぞれが体験する現実というものが創られています。
集合意識といくつもの異なる世界線
あなたの体験している現実と、他者が体験している現実があまりにも異なっているように感じたことはないでしょうか。これは、どの集合意識とつながるかによって世界線が変わるから。つまり、どのような現実をあなたが体験するかは、あなたの中の意識が決め手となっているというわけです。
人間として生きている限り、私たちは人類という大きな集合意識から離れることはありません。世界に存在している感情や価値観、信条に、たったひとりだけが持っているもの、というものはないのです。私たちにはいつも、他者と共通して抱いているエナジーがあります。それが何らかの集合意識を成している。そしてそれは常に変わり続けます。
自分が心の底では本当は信じたいと願っていること、それを信じようとし続けることが大切なのは、同じようにその方向へ向かっている人たち、すでにそれを実践している人たちと意識のつながりができ、望む現実の創造を加速化できるからなのです。自分の現実だけではなく、その他大勢の現実をも、動かしていく。これが、同じ世界を生きていながら、異なる世界線がいくつもあるように感じられる理由かもしれません。
個人の意識の変容で変貌する世界
あなたが持っているひとつの古い価値観を手放して新しい価値観に置き換えたとき、これまでとは別のグループの意識とつながります。実際に身の周りの人間関係の変化によってそれを認識することもあるでしょう。
たとえば、潜在意識にある「自分を犠牲にしてでも集団との協調を保たなければならない」という価値観を手放して、「自分の好きなように生きれば生きるほど周りと調和的に生きることができる」という価値観に置き換えたとします。
やがて、自己犠牲を美徳としている人たちや、制限・制約の中で生きる人たちから離れて、「枠を超えて自由に生きながら無限の豊かさを手に入れる」ことをすでにやっている人たちとつながりができていく。そうして新たに置き換えた価値観も自分の中で強化され、心の底からそのように信じることができ、実際にそれが可能であるという現実も展開されやすくなります。
つまり、自分が本当は望んでいる価値観を既に持っている人たちに自分も加わり、その集合体の現実化への影響力を大きくすることができるということです。たとえば「奇跡なんて起こらない」と信じているグループより「奇跡はいつでも簡単に起こすことができる」と信じているグループが大きくなれば、奇跡を目撃する人が世界各地で飛躍的に増えていく、というように。
多くの人が強固な物の見方や信念を持つと、それが全体に与える影響は多大なものとなり、「現実」となっていきます。
『II. 集合意識と「自分」』へと続きます。
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