植物の生命力を最大限に受け取る

無農薬や有機栽培のものを選んだほうが身体にとっては良さそうですが、オーガニックのものがすべて波動が良いかどうかはまた別の話。食材や商品を選ぶとき、自分の直感でピンと来たものを選ぶことができればそれがベストなのですが、なかなか難しいことも。私が実際に試してみて品質も波動も良くて驚いたものの多くがバイオダイナミック農法で作られていたため、どのようなものかをご紹介したいと思います。ご自身のエナジーをいい状態に保つためにも、選ぶときのご参考としていただければ嬉しいです。


バイオダイナミック農法とは


約100年前にシュタイナーによって提唱された自然農法


ヨーロッパでは1800年代後半から化学肥料や農薬を使った農業が始まりました。そして自然の摂理や生態系を無視した方法を取り続けた結果、土壌が劣化し、作物の味の低下、種子の品質劣化や発芽率低下、家畜や植物の抵抗力の低下や病気の増加といった弊害が出て、農地が次々に不毛の地と化していったそうです。1924年に農場経営者たちに助けを求められたドイツの人智学者ルドルフ・シュタイナーが自然農法について講義を行い、それが後にバイオダイナミック(ビオディナミ)農法と呼ばれるようになりました。



主な特徴

  • 化学肥料や農薬を使わず、微生物と天然の材料で土を作る

  • 天体の運行に合わせて農作業をする

  • 人間中心の考え方ではなく動物と共生する

  • 農場をひとつの完成された「生命体」と捉え、そこですべて循環させる

化学肥料や農薬を使わないといった点では有機農法と同じですが、異なる点は太陽、月、惑星、星など、天体の運行に合わせて種まきや苗の植えつけ、耕耘、施肥、収穫などを行うこと。


そして、天然のハーブ、水晶、家畜のふんなどで作った調合材を与えることによって、生命力豊かな土壌にして微生物を活性化するだけではなく、宇宙のエナジーを四大元素(風/光・水・熱・地)を効果的に媒介させて地球が受け取りやすくします。


宇宙のエナジーと地球のエナジーを共鳴させる


シュタイナーによって9種類のホメオパシー的調合材(プレパラート)が考案されていますが、そのうちのひとつは雌牛の角に雌牛のふんを詰めて冬に地中に埋めておき春に取り出して使います。角には、月など惑星や星々が発する宇宙のエナジーを漏斗のように集める力があり、中に詰めた材料にそのエナジーが角を通して注がれ濃縮されるといいます。(参考:Wikipedia『バイオダイナミック農法』


バイオダイナミック農法とは、宇宙のエナジーと地球のエナジーを共鳴させて、植物が持つ生命力を最大限に引き出す自然農法なのです。



月と農業の関係


太陽と月など、惑星の引力の関係が地球にもたらす影響を考慮して植物を育てる知恵を古代の人々は持っていました。

ひとつの例として満月の影響を挙げてみます。満月に向かうにつれて私たちの体内の水分が増えるように、生物の体内の水分、土中の水分、植物の上部の水分も増えるため、満月の2日前あたりに種まきをすると発芽しやすく、また、瑞々しさを特徴とする野菜の収穫を満月の日に行うと良いとされています。花や果実などの形成も活発になる時期なので、メロンなどの交配をするとよく実がつき、果樹の剪定をすれば樹勢を抑えて結実を強めることができます。


このように宇宙のエナジーを利用することによって植物の生長を効果的に促すこともできますし、作物の品質や日持ちが良くなり、収穫量もアップさせることができるそうです。



四大元素と共鳴する星座・惑星・植物


バイオダイナミック農法では、黄道十二宮をめぐる月の周期も考慮に入れて、農作業を行うのに適した日と植物を選びます。星座、惑星、植物がそれぞれ四大元素(風/光・水・熱・地)と関係していると考えられているからです。

月は27.3日かけて地球を一周、その間に12の星座を移動します。2日~4日間隔でひとつの宮から次の宮へ、下記の図で例をあげると①魚座から②の牡羊座まで移動します。9日間ほどかけて①魚座(水)→②牡羊座(熱)→③牡牛座(土)→④双子座(風/光)と移動して、⑤蟹座(水)に戻ってくるという具合です。



ドイツのバイオダイナミック農法研究家マリア・トゥーンによると、水のエレメントが大きく作用する「葉」の日に葉野菜などの農作業を行い、熱のエレメントの「実」の日に穀類や果樹、土の「根」の日には根菜類、風/光の「花」の日には花、といったように、植物が持つエナジーを最適な状態へと導くための日があるんですね。


また、必ずしもこの通りにすれば上手くいくというわけではなく、惑星のオポジションやコンジャンクションなど、惑星が交差する日、日蝕・月蝕などは通常とは異なる影響を及ぼすと考えられ、農作業には適さないとされています。

出典:”Garderning for Life - The Biodynamic Way” by Maria Thun



バイオダイナミック・カレンダー(農事暦)

天体のエナジーといっても、様々な要因が絡み合って複雑な作用をもたらすため、天体の運行に合わせて植物を栽培したい方は、バイオダイナミック・カレンダー(農事暦)を参考にされると良いでしょう。日本では『種まきカレンダー』が出版されています。


現代私たちが使っている太陽暦ではなく、地球の自転を1日、満月から満月を1ヶ月としていた太陰暦(旧暦)のほうが自然のリズムに合わせた農作業がしやすいのかもしれません。


高い生命力を持つ植物が人にもたらすメリット


ヨーロッパでは、通常の有機栽培よりもバイオダイナミック農法による農作物のほうが高い生命力をもつことが認知されています。糖度でごまかしたりせずに作物本来の味がしっかりしていてとても美味しく、栄養価も高いそうです。

シュタイナーは、高い生命力をもつ食料が人の霊的成長や直観力の獲得を助けると考えました。化学肥料などの使用を反対したのは、それによって自然の波動が攪乱され、植物の生命力も波動も品質も低くなるからです。食料によって人のスピリチュアルな側面を発展させるために、いかに宇宙や地球のエナジーを集めて作物の波動を高めるかにフォーカスしていたようです。



バイオダイナミック商品を取り入れてみよう


デメター認証マーク


バイオダイナミック農法は神秘的で超自然的と捉えられることもありますが、その有効性は科学的にも立証されており、有機農法の最高峰と称されています。バイオダイナミック農法による農作物であることを認証する機関もあります。

1928年に策定されたdemeter(デメター/デメテル)は世界で最も基準が厳しいといわれる認証のひとつです。ここ10年間でバイオダイナミック農法を採用しているヘクタールは世界で57%増加しているそうです。こういった認証を取得していなくても、農園、酪農場、ワイナリー、養蚕場など、50カ国以上でバイオダイナミック農法を採用している農家は多く、「農業を通して地球を癒す」という視点のもと、サステナブルで未来志向の人々の賛同が広がりつつあります。


日本でも入手できるバイオダイナミック商品


バイオダイナミック大国のドイツでは、穀物、生鮮食品、乳製品、飲料、加工品、調味料、冷凍食品、日用品、ベビーフード、ペットフードなど、何でもバイオダイナミック農法で作られたものを入手することができるそうです。


残念ながら日本で入手できるのは、ハーブティーや紅茶、ワイン、化粧品などに限られていますが、特にワインは、バイオダイナミック農法を採用するワイン農家の数が世界で飛躍的に伸びているため、日本でも入手しやすくなっています。「バイオダイナミック」や「ビオディナミ」で検索して探してみましょう。


感じ方は人それぞれですが、たとえばドミニオ デ プンクトゥン パブロ クラロ カベルネ ソーヴィニヨン グラシアーノという赤ワインは、飲んだ瞬間、一気に体全体のエナジーが活性化される感覚がありました。また、紅茶は強すぎて今まで苦手なものが多かったのですが、ハムステッドティー オーガニック ダージリンは、まあるいエナジーでとにかく優しい飲み心地。自分のエナジーが余計なものに乱されないという感覚でした。








ご自分のエナジーを良好に保ちたい方や、霊性を高めたいという方は、バイオダイナミック商品を少しでも生活に取り入れてみるといいでしょう。エナジーが活性化されたり癒されたりするかもしれません。