2021年7月10日目覚め/覚醒サリンジャーに見るこの世界との関わり方第二次世界大戦で一度失った「本来の自分」を再びたぐり寄せ、そこに留まり続けようとするサリンジャーの葛藤。社会や人間関係をドライに切り捨てたように見え批判されるも、彼自身がその先に得たものは憂鬱な孤独ではなく、躍動する内なる自己の自由と平安だったのかもしれません。