「豊かさ」の波動を自ら意識的に発信し、お金、物質、人、状況など、欲しいものの波動と共鳴させることで、何でも引き寄せることができます。それにはまず、自分の持っている豊かさにまつわる波動を見直してみることが近道かもしれません。意識を変えれば欲しいものは何でも引き寄せることができます。
豊かさとは
「豊かさ」という言葉から「裕福な生活」をイメージされる方も多いでしょう。もちろんお金も「豊かさ」の一部ではありますが、お金をたくさん持っているからといって真の「豊かさ」を得ているとは限りません。本当の豊かさはもっと広い意味で自分を満たしてくれる物事です。
たとえばあなたにとって、「もっとお金があれば得られるだろう」と思うものは何ですか?
不安のない安心できる生活、好きなことを仕事にできる生き生きとした人生、あちこち自由に飛び回ることのできる冒険心に満ちた日々、心の平穏や身体の健康、楽観的で幸福感にあふれた状態、など。何であれ、自分の目的や幸福を満たしているかどうかが本来の豊かさの尺度となります。
引き寄せの仕組み
すべてはエナジーです。目には見えませんが、自分の身体もエナジーをまとい、自分が抱いた思考や感情、発する言葉もエナジーです。そしてそのエナジーには磁力があります。何かについての自分の思考、感情、言葉は、自分の外へと出かけて行き、それと同じ周波数(波動)を持つエナジーの物事とくっついた後に自分のところへ戻り、自分が経験する現実を創り出します。これが「思考の現実化」と呼ばれている引き寄せの仕組みです。
この仕組みでいくと、一点の曇りもなく何かを望んでいればそれを引き寄せて手に入れる状況を引き寄せることができます。
しかし、その望みと相容れない価値観を抱いていたり、望みとは反対の物事を怖れたり憎んだりしていると、望んでいるものは得ることはできません。
自分が心の奥底で信じていることが引き寄せられ、自分が意識を向けるものを手に入れることになると覚えておきましょう。
今回は、サネヤ・ロウマン&デュエン・パッカー著の『クリエイティング・マネー』から、無限の豊かさを引き寄せるためのコツをピックアップして私の解釈を交えながらご紹介します。
基本的には、
自分が発している波動を意識し、
自分の感情、思考、意図を連動させ、
豊かさの流れを生み出す
これがすべてです。詳しく見ていきましょう。
無限の豊かさを引き寄せるために意識したい10個のこと
1. エナジーのベクトルを自分の望む方向に向け直す
前述したように、同じ周波数のエナジーは互いに引きつけ合います。問題や心配事について悩んでばかりいると、同様のエナジーを引きつけるので豊かさを遠ざけます。だからといって、頭に浮かんでしまったネガティブな思考を必要以上に怖れたり嫌ったりすると余計にその思考にパワーを与えてしまいます。それを否定したり説得したりするのではなく、そういった心配は持っていてもいいと自分に許可します。そのうえで、自分が望む思考に置き換えてあげる作業をその都度行っていきます。
たとえば、「私には充分なお金がない」「それを買う余裕はない」という思考は、欠乏した状況を引き寄せます。たとえ自分には充分なお金がないと感じていたとしても、必要なお金は持っているつもりになって「私には充分なお金がある」「今はこれを買わないことを選ぶ」と思考を置き換えましょう。
自分が発しているエナジーの波動を意識的に望ましいものに変えることで、引き寄せたい方向に自分のエナジーを向けていきます。
2. 欲しいものを手に入れた感覚をありありとイメージする
自分が求めている物事が自分にとって未知のもので遙かなる夢のように感じている間は、自分のエナジーとその物事のエナジーが共鳴せず、引き寄せることは難しいでしょう。欲しいものを持つことに対して明確に決意し、それに触れたりしたときの感覚や、実現したときに感じる気持ちを実感できるくらい、心の中でイメージしましょう。ありありと具体的に描くほど、その欲しいもののエナジーと調和して自分の現実に引き入れることができます。
潜在意識は、想像したことと現実に起こっていることの区別がつきません。手に入れたときの感覚と慣れ親しみ、その感覚を「知っている」と潜在意識に思わせることで、引き寄せるスピードが増します。
日頃から、欲しいもののことを一心に静かに考えながら自分が望む感覚に集中する時間を取るといいでしょう。それにより今の自分にできることのヒントが得られることもあります。
3. 豊かであるというセルフイメージを創りあげる
自分が望んでいる人、物事、状況がまるで近いうちに現実になると確信しているかのように振る舞うことで、すでに自分は豊かであるという印象を自分にも他人にも与えることができ、それが豊かさを引き寄せることになります。
そのためには、自分にも他人にも、自分の人生に欠けている、あるいは足りないと思う事柄について「言わないでおく」ことが大切です。それについて不平不満を言うと、そのイメージを自分にも他人にも与えてしまうからです。
人は自分のことを考えるときに、周囲が自分に抱いているイメージを拾います。周囲の人があなたのことを豊かだと考えていれば、あなたも自分がそう思われているという感覚を得て、セルフイメージがそのように創られます。嘘を言ったり誇張したりする必要はなく、自分が前向きに感じられることについて他の人たちに話すようにしましょう。
4. 内面の欲求を理解し、今できることから始めてみる
自分が本当は何が欲しいのか明確にしておくことが大切です。前述したように、もっとお金が欲しいと思っている人の多くは、お金があれば得られると思う、自分が本当に満たしたい欲求が自分の内面に潜んでいます。
お金が手に入れば楽しくないことをやめられると期待している人は、楽しくないことを今、小さなことからやめていきましょう。自分に楽しいことをする許可を与えることでそのエナジーと調和し始め、自分や自分の時間を尊重することになり、結果的にもっと楽しいことも楽しいことをするためのお金も引き寄せることができます。
パートナーが欲しいと思っている人は自分が無条件に受け入れられる状態を望んでいるのかもしれません。その場合は、まず自分が自分を無条件に愛し、自分には価値があると認めることで、自分を大切にしてくれる人や状況などを引き寄せやすくなります。
5. 宇宙を信頼してゆだね、心の声に従う
欲しいものがやって来ないかもしれないという心配や怖れ、何としてでも手に入れたいという執着心などは、その実現を遠ざけます。すべての物事は完璧な形で完璧なタイミングでやってくる、そう宇宙を信頼することで欲しいものがより早く簡単にやってきます。
「これが欲しい」と明確にしたあとは、「それが今すぐなければ幸せになれない」といった条件付けをせずに、欲しいものがやってくることを信じて宇宙にゆだねましょう。自分にとって最善のことだけが起こると期待し、望んだものがいつどういう形でやってくるのかは限定しないでおきます。
時には、何かを得る前に、それを受け取る準備をするプロセスを踏まなくてはならないこともあるからです。「これをやっておこう」とふと思ったら、それがその流れに乗るために必要なステップであることもあります。必ずしも取るべき行動があるとは限らず、何もしないほうがいい場合もあります。欲しいものが期待とは違った形でやってくることもあります。
大切なのはそれに気づくこと。心の声に耳を澄ませておきましょう。然るべき場所に然るべきタイミングで導かれます。
6. 喜びと感謝の気持ちで、惜しみなく与え、遠慮なく受け取る
与えることも受け取ることも、その流れがスムーズであればあるほど繁栄はやってきます。お金を使うとき、少額でも、喜びと感謝の気持ちをもって送り出してあげると、それは何倍にも返ってきます。反対に、不安や心配、義務感などで渋々お金を使うとき、豊かさの流れから遮断されてしまいます。
何かを買うときには、金額ではなく、それによって自分が得られる喜びにフォーカスすることが大切だといいます。
「自分は喜ぶものを持つに値する」というメッセージを潜在意識に伝え、自分が喜ぶものやそれを得られる状況を引き寄せることになるからです。
与えるばかりで受け取ることが苦手な人が多いですが、受け取ることはエナジーの循環を完成させるといった意味でもとても重要です。相手が与えてくれることを受け取ることで、相手もまた豊かさの流れを引き寄せることができるのです。
お金や物を与えることだけが美徳と考える人は、その行為によって、相手が経験して成長する機会を逆に奪っている可能性もあることを知っておきましょう。
7. 価値観や信念を本来の自分のものにリセットする
思考の置き換えを行っていくと、「どうしてもそうは思えない」と心理的抵抗を覚えたりすることがあります。それは、その置き換えをブロックしている価値観や信念が自分の中にあるから。たとえば、「お金は悪いもの」「お金は簡単に手に入らない」とどこかで思っていませんか?「現実とはこういうもの」と信じていると、それが事実であると証明するような経験をしていくことになります。お金を使うことに罪悪感を覚えるなど、お金をネガティブに捉えてしまうとそこで豊かさの流れが途絶えてしまい、また、お金は簡単に手に入らないと思っていると、必死に働いたときだけお金を得ることになります。
今自分が持っている、豊かさに関する価値観や信念のうち、制限的だったり条件付けされたりしているものは、幼少期に家族や周りの人、社会によって植え付けられたものがほとんどで、本来の自分のものとは限りません。これから自分がどういった見方をしていきたいか、意識的に取捨選択を行い、自分にとって役立たない価値観や信念を手放しましょう。自分には今ある以上の物事を得る価値があると信じることが大切です。
8. すべての領域で自分のエナジーの流れを見直す
お金はエナジーです。自分から出て行くエナジーと外から戻ってくるエナジー、この交換されたエナジーのひとつの形態がお金であると捉えてみてください。お金が入ってこないと感じるとき、あらゆる領域において自分から外へ流れていないエナジーがないか探ってみましょう。自分の内側に感情を溜め込んでいる、体内でエナジーが鬱滞している、対人関係において受け取ることが多く、自らはあまり与えていない、など。
多くは自らの心の声を無視し続けた結果起きています。それに耳を傾け従うことで滞りが解消されて、自分の内から外へとエナジーの流れが増していき、豊かさが人生に流れ込んできやすくなります。また、外から新しい視点やチャンス、アイデア、導きなども取り入れて自分を柔軟に変化させることに前向きになりましょう。自分にとって「完璧」な状態は一定ではなく常に変化するものだと捉えておくと、流れに乗っていきやすくなります。
9. 貯金はより多くのお金を引き寄せる「磁石」
お金はエナジーの交換であるということは、貯金してしまうと循環しないことになるのではと考える方もいるかもしれません。お金はエナジーのひとつの形態に過ぎないので、お金が入ってくるようにするために必ずしもお金を使わなくてはならない、というわけではありません。自己表現や創作活動など自分のエナジーを外に向けて発信することや、誰かの手助けをする、自分の心や身体のデトックスをするといったことも自分から外へ出て行くエナジーとなります。
貯金は、欲しいものが欲しいときに買えるという、自分に自由をもたらしてくれるものと捉えることができます。今必要な金額以上のものを持っているというだけで余裕が生まれますし、貯金残高が多額なほどより多くのお金を引き寄せる磁石となります。そして、自分が心から望んでいる物事や夢の実現に貯金を使うことで磁力をさらに強化できます。
貯めること自体を目的とせずに、自分の可能性を広げるためのものであることが大切です。貯金はいざという緊急事態のためのものだと考えると、災難や困り事を引き寄せてしまうので注意しましょう。
10. ライフワークを見つけて生み出す
ライフワークは他のどんな行動よりも多くの豊かさをもたらすと言われています。ライフワークとは、天職、あるいは自分が生きがいを感じる活動のことを指します。自分が心から好きですることで、人類、動植物、地球そのものに、何らかの形で貢献することと関係しています。自分の利益を忘れ、夢中になって没頭するうちに、トントン拍子に事が運んで・・・といった経験はありませんか?
反対に、自分に合わないことを嫌々やっていると、多大なエナジーを費やし、いつも疲れていて、その割にはお金も豊かさも入ってこなくなります。最初はお金につながるとは思えなくても、好きな道を進むと扉が開き、宇宙が助けてくれてチャンスに恵まれ、結果的には多くのお金と豊かさがもたらされます。
すべての方に豊かさは訪れます
豊かさの流れに乗るために、まず、宇宙には豊かさが無限にあり、その豊かさの流れも無限にあると信じてみましょう。何かを得るために別の何かを犠牲にしたり、諦めたり、誰かと競う必要もないのです。お金も時間も愛もエナジーも豊富にあります。そう信じることができれば、自分の感情、思考、意図も豊かさの波動を持ち、その豊かさを経験できる現実を創り出すことができます。
この記事をお読みになり
「現実とはこうだ」という制限された価値観や信念を手放したい
感情、身体、人間関係において自分のエナジーの滞りを取り除きたい
自分に合っている仕事やライフワークを見つけたい
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