2022年3月19日

ひまし油湿布で心と体と魂のデトックス

最終更新: 2023年6月2日

数あるデトックス方法のうち、驚くほどの効果を実感したのがひまし油湿布。身体の中の不要なものをまとめて排出するよう促してくれるだけではなく、自分の心の奥深くにあるものを浮上させて気づきを増やしてくれる、心と体と魂に効くホリスティック療法です。毒素が溜まっている、心も身体も滞りがちで重たい、デトックスがうまくいかないと感じるときに、ぜひお試しください。


目次

ひまし油とは

ひまし油湿布はエドガー・ケイシー療法

内服ではなく湿布が有効な理由

ひまし油湿布の準備と方法

実際に体験して得た効果

湿布中は自分の内側との対話

①自分を大切にすることを知る

②常に緊張状態で不安になりがちな面が和らぎ、深いリラックス状態に

③身体だけではなく、心にとっても不要なものがはがれていく

④狭まっていた意識が拡大していく

ひまし油湿布は心と身体と魂に働きかける


ひまし油とは

ひまし油(castor oil)は、ヒマ(トウゴマ)・トウダイグサ科の植物の種子「ヒマシ」を圧搾して作られた油。

古代ギリシャでは身体に塗る油として用いられ、中世ヨーロッパではパルマ・クリスティ(Palma Christi)=「キリストの御手」と呼ばれるようになりました。

インド、ブラジル、中国を産地とし、粘性が非常に高いオイルです。成分は不飽和脂肪酸で、90%がリシノール酸といわれています。

リシノール酸の主な働き:

・抗炎症、抗菌作用(細胞の活動、増殖を阻止する)

・瀉下作用(下痢を起こす働き)

・リンパ循環を促進する

・体内の細胞にこびりついた毒素や老廃物をはがして腸内へ運び出す毒素排泄作用

・鎮痛作用

ひまし油は、食あたりなど起こしたときに下剤として内服もされていました。私は、軽い怪我ややけどをしたときに、消毒液ではなく、ひまし油を塗っているのですが、傷口にしみないし、治りも早いです。

ひまし油湿布はエドガー・ケイシー療法

心と体と魂の調和が癒しを起こすと考えるホリスティック医学。その礎を築いたサイキックのエドガー・ケイシーが行ったリーディングで、健康増進や病気治療のための療法のひとつとして「毒素排泄」の重要性が示唆されました。

それは、排泄がスムーズに行われないと”体液の自然な流れが阻害され、その本来の機能が果たせなくなる”からです。(『エドガー・ケイシーのインナー・ビューティー革命』ローレンス・M・ステインハート著)

そしてこの排泄を促すためには、ひまし油湿布が大変有効であるとされています。

ひまし油湿布がもたらしてくれる効果:

・不要なものを排出させるとともに、自己治癒力を目覚めさせる

・身体が交感神経系の活動をよくコントロールできるようになる

・肝臓の活性を促進させ、連鎖球菌による疾病を取り除いてくれる

・不安や緊張の多くを取り除いてくれる

内服ではなく湿布が有効な理由

ひまし油を内服した場合、単なる下剤として働きますが、湿布で経皮吸収させるとより効果のあるものになります。オイルは皮膚に塗布すると、老廃物を吸収しながら数十秒で骨まで達し、やがて老廃物と共に排出されていきます。

"細胞の老廃物は水に溶ける水溶性と、油に溶ける脂溶性の2つのタイプがあり、ほとんどは脂溶性"(『テンプルビューティフルカタログ Vol.13』)。老廃物が体脂肪に溜まりやすいのもこれが理由のようですが、脂溶性老廃物を排出するのにはオイルが有効であるというのも納得ですね。

ひまし油湿布の準備と方法

ひまし油湿布は、布にひまし油を浸し、肝臓(右側の肋骨の下あたり)または患部に置いて、温めながら1時間~1時間半行います。温めながら湿布をすることで、ひまし油の原子や波動の運動量が高まり、身体の深部まで浸透しやすくなるといわれています。

用意するもの

Step 1. ひまし油湿布

ひまし油(未精製、有機、コールドプレス)

・フランネル

・温熱ヒーター(私は電気敷き毛布を使用)

・オイルカバー

・汚れてもいい服(ひまし油の跡が残ってしまうため)

Step 2. 湿布後の拭き取り

重曹を溶かしたぬるま湯

・キッチンペーパー

Step 3. 三日目の湿布終了後

オリーブオイル(有機、コールドプレス)

詳しいやり方については、エドガーケイシー療法に必要なものがすべて揃うテンプルビューティフルさんのパンフレットをご覧ください。

実際に体験して得た効果

ひまし油湿布やヒーリングと出会う前、私は子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮内ポリープという病気を抱えていました。治療法がない病気で、とにかく痛みに耐える日々。症状を抑えるためにホルモン注射や漢方など、婦人科で治療を受けていましたが、耐えられなくなり手術を受けようと決意。子宮と腸が癒着している状態でもあったので、その専門的な手術を受けられるところは全国でも僅かしかなく、その権威である医師の診察を受けるのも2年待ちとのことでした。

その間、対症療法をインターネットで調べ、辿り着いたのがこのひまし油湿布だったのです。海外のサイトですが、こう書いてありました。

"A Castor Oil Pack is a cloth soaked in castor oil which is placed on the skin to enhance circulation and promote healing of the tissues and organs underneath the skin. Castor Oil stimulates regular detoxification of old blood. Castor oil helps to reduce inflammation and pain, while working with the body’s natural detoxification systems to eat away foreign tissue growth, scar tissues and adhesion formation. "

(ひまし油を浸した布を皮膚に当てて行うひまし油湿布は、その下にある細胞組織や臓器の循環と治癒を促します。古い血液の定期的な解毒を促進し、体の自然な解毒システムと連携して、異物の成長、瘢痕組織、付着物の形成を消滅させ、炎症や痛みを和らげます。)

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私はエドガー・ケイシー療法をこのとき初めて知ったのですが、藁をもつかむ思いでひまし油湿布を開始。最初は、症状が少しでも軽減されればと思い始めましたが、数回のひまし油湿布でかなりの効果を実感しました。

ある日、ひとつのサイクルが終わってオリーブオイルを内服した翌日、こんなに老廃物が溜まっていたのかと思うほどトイレに何度も行ったのですが、それ以来、全身の症状は軽くなっていきました。太っていたわけではありませんでしたが、体重も数キロ落ちました。老廃物がなくなったことによって巡りが良くなったのかもしれません。

実際には1年半ほどだったかと思いますが、手術の順番がようやく回ってきて診察を受けたとき、耳を疑いました。子宮の腺筋症も内膜症もポリープも、すべてなくなっていたのです。子宮と腸の癒着も取れていました。紹介先と紹介元の病院では見解が違うのかと思い、後日紹介元の病院でも診察を受けたのですが、そちらでも同じ結果でした。治療法はなく、自然治癒はないと断言されていた病気が消えたとき、ひまし油湿布の絶大な効果を知ったのです。

湿布中は自分の内側との対話

湿布中は瞑想すると良いそうですが、私はぼーっとしたり眠ってしまったりしていました。無意識に自分の内側との対話を行っていたのかもしれません。はっきりとは覚えていなくても、その間に得た気づきは色々あったので、ひまし油湿布の作用は本当に幅広いです。

①自分を大切にすることを知る

ひまし油湿布は、正直、とても面倒です。粘性が高いオイルでべとべとになるし、寝転がっていたところにオイルのシミがついてしまったこともありました。

当時の私は自分のためだけに、しかも何もしない時間を作るなんてもったいないとさえ思っていました。でも、何もしないでごろんと横になっていると、自然と自分を大切にしている贅沢な時間だという実感が湧いてきて、逆に今までいかに自分の身体に無頓着で無責任だったかを思い知りました。自分のケアを怠るとそのつけを払うのは他でもない、自分なんですよね。

②常に緊張状態で不安になりがちな面が和らぎ、深いリラックス状態に

仕事中心の効率性を重視した生活で、交感神経が常に優位。肉体的にも精神的にもいつも力が入っているような状態でした。ひまし油湿布中は、その気持ちよさから眠ってしまったこともありましたが、何も考えない空(くう)の時間が心のゆとりを作ってくれたように思います。心も身体も余計に入っていた力がほどけ、深いリラックス状態を久しぶりに体験し、夜もよく眠れるようになりました。

③身体だけではなく、心にとっても不要なものがはがれていく

身体的にも精神的にも、自分にとって不要なものが浮上しやすくなります。溜め込んでいるときは、ひまし油湿布をすることによって一時的に皮膚や排便などでデトックス症状が現れやすくなったり、古い感情が湧きあがってきたりもするので、心身ともに揺さぶられることもあります。でも、これはデトックスがうまくいっている証。浮上した気づきを認識していけば、そのうちすっと消えていき、手放していくことができるでしょう。

ひまし油湿布は患部に当てて行っても良いのですが、毒素排出を目的とする場合は肝臓の辺りに行います。当時はホルモン注射や漢方薬を摂り続けたことで顔のシミが異常に増えてしまったのですが、新陳代謝が良くなったのか、ひまし油湿布でそれも消えていきました。

肝臓は怒りを溜め込む臓器ともいわれています。私は特定の何かに対して怒りを感じていたわけではありませんでしたが、ただ痛みを耐えるしかない毎日、なかなか良くならない身体、思い通りにならないことすべてに我慢を重ね、知らず知らずのうちに怒りが溜まっていたようにも思います。

ひまし油湿布を始めたら、不思議とそれも緩んでいき、怒りによって痛みが増幅することもなくなりました。

④狭まっていた意識が拡大していく

仕事中心で、自分よりも周りや社会の価値観に合わせた人生を送っていましたが、それについて何の疑問も抱いていませんでした。みんなそうだし、自分はもっと頑張らなければいけない、期待に応えなければならない。「こうしなければならない」という義務感ばかりでがんじがらめになっていた自分に気がつき、そうでなくてもいいのではないかと、自分をもっと自由に解き放ってみようと思うきっかけになりました。

他人軸ではなく、自分軸で生きる。そう決めたら、自分の内側の意識も拡大していきます。

ひまし油湿布は心と身体と魂に働きかける

ひまし油湿布は、体内に溜まった老廃物を排出するための身体的なデトックスだけではありありません。化学物質、重金属、細胞、感情、思考パターン、価値観など、自分にとって不要となったあらゆるエナジーを手放すよう促す、心と身体と魂に働きかけるホリスティック療法です。

エナジーヒーリングでエナジー的な癒しを起こしても、肉体がついてこないということはよくあります。エナジーアップデートをよりスムーズに行い、心と体と魂を連動させ進化させていくためには、どれも置き去りにしないことが大切なのかもしれません。

デトックスを定期的にセルフケアとして取り入れてみると、心も身体も魂も、進化のスピードが加速化されるかもしれないですね♪